下練馬宿まつり 練馬だいこん献上絵巻 再現劇
2018年11月18日(日)北一商店街・きたまち商店街・ニュー北町商店街
北町・田柄・早宮・平和台、氷川台駅周辺/北一商店街・きたまち商店街・ニュー北町商店街主催
「下練馬(北町)は練馬大根発祥の地」という言い伝えを元に、北町の3つの商店街が一つになり、街の活性化のために今年初めて開催したのが、「練馬だいこん献上絵巻 再現劇」です。旧・川越街道沿いに延びる北町の商店街は、練馬区唯一の宿場町ということもあり、時代装束で役に扮した皆さんが商店街を行列し、3か所の会場で練馬大根献上の様子を寸劇で再現しました。
〜第五代将軍徳川綱吉が将軍になる前、脚気(かっけ)を患い、練馬に御殿を建て、養生していたことがありました。お殿様の健康を願って、大根を育て献上したのが、下練馬の庄屋の金兵衛さん。練馬大根パワーで元気になった綱吉は江戸城に戻り、後に将軍になってからも練馬大根を献上させ、諸大名にふるまい、練馬大根の名声が各地に広まりました〜
当日は曇り。まずまずの天気に商店街の皆さんも一安心。出発地点の「電車の見える公園」には、大勢の方々が集まり、前川燿男練馬区長のあいさつや登場人物の紹介などから祭が始まりました。再現劇と行列は、チラシやインターネットによる公募から選ばれた方や北町の阿波踊りの連の方、商店街の皆さん、地域の高齢者サークルの方などが参加。将軍や役人、家老、腰元など、それぞれの衣装は貸衣装による本格的なもので、ズラリと並んだ行列は、いつもの街が江戸時代にワープしたようです。その他、交通誘導等には地元の大東文化大学の大学生も参加し、北町が一体となった祭になりました。
北一商店街の奥墨徹・代表理事は「東西に長い北町の3商店街共通のイベントを開こうと、2016年から計画。ニュー北町商店街で2016年に開催した大根献上絵巻のプレ企画の手応えを元に、今回の開催となりました。3商店街共通の街路灯フラッグは、感慨もひとしおです。夏の阿波踊りに並ぶイベントに成長させていけたらいいですね」と語ります。
3商店街共通企画として、スタンプラリーも実施。再現劇を行う3会場を周り、スタンプを集めると、練馬大根などの景品がもらえるという趣向です。第一会場の「電車の見える公園」で先着200名様にスタンプ台紙を配布しましたが、早々に終了。スタンプ台紙を手にした皆さんが、行列と共に商店街を巡りました。
参加者から「地元の祭りに参加するのは、知り合いが多いから気恥ずかしい」という声もありましたが、それを観客も温かく見守ったり、気さくに声を掛けて応援したり…。初めてのお祭りらしいほのぼのとした雰囲気のあるイベントとなりました。


2018年11月21日更新